2008年11月18日
ハンガリー料理パラチンケとグルジア料理のコメント
私のブログに、様々なコメントが寄せられます。
これは、大変ありがたい事で、その一つ一つにコメントを寄せていただいた方の様々な経験が、伝わってきます。
まず、タバカはロシア料理だはなくグルジア料理である。といううコメントに関して。
私が働いているロシアレストラン「キエフ」は、ソビエト連邦時代にモスクワよりも古いキエフが京都の姉妹都市の締結を結んだ事によって、「キエフ」の名がつきましたが、52年前にOPENした東京の姉妹店「スンガリー」同様に、「ソビエト連邦」時代の料理店です。「ソビエト連邦」からロシア以外に15の共和国が独立しましたが、現在のロシア連邦内にも20以上の共和国や自治州などがあり、かつての民族籍に登録されたのが104民族。実際登録されなかった民族も含めて約150民族が連邦を構成しており、その居住区は、必ずしも一定地域に密集していません。
私の手元に、ユーラシア大陸(旧ソビエト連邦時代の)民族分布地図があります。長い歴史の中で同じ民族がモザイクのように各地に集落を形成したために、国や地域として分類するのが難しいのが現実です。
また、中国の漢民族。ロシア連邦のロシア人などは、長い歴史の中で様々な混血が繰り返されてきたために、漢の時代の社会に融合した民族が同化して漢民族になり、東スラブ系ロシア人といっても、自称なので、様々な民族が融合しています。
ユーラシア大陸を、様々な民族が西に東に様々な集団を作って大移動したので、同じ民族でもユーラシアの西のほうと東の方に分かれて住んで、それぞれの民族を名乗っています。
たとえば、現在のトルコ共和国以外に、中国のウイグルやロシアのタタール。カザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタンなどがトルコ系なの対して、トルコ系でもトリクメニスタンやアゼルバイジャンは、ペルシャ意識の方が強いのです。
グルジア共和国は、独立した仲間の中で、最もロシア的でない国になりました。
そのグルジア料理に関するご意見ですが、キエフのメニューにも8000年の歴史、ワイン発祥の地としてご紹介しています。タバカは、「キエフ」でも、グルジア・コーカサス料理とされています。他に黒海関が大好きな「ハシュラマ」んど。
また別のコメントでハンガりー料理「パラチンケ」というう私の表記に対して、「パラチンタ」「パラシンケン」とハンガリーやオーストリアで呼ばれているという、現地に長く住んでおられた村井様からの貴重なご遺憾をコメントでいただきました。
私が、学生時代に最初に京大の留学生のハンガリー出身のガル・ティボールにいただいたのが「ハンガリー料理本」です。
現地の事情に詳しい『リンデンバウム』の吉田さんも、様々資料からもハンガリーやオーストリアで発音が違う話を聞いています。ハンガリーの料理ですので、「パラチンタ」と表現するべきなのでしょうが、現地の事情に詳しい吉田シェフに確認お願いします。
尚、私のブログでご案内する料理メニューなどは、基本的に、私が教えていただいた名称を遣っていますが、今回の場合は、
「パラチンタ」のほうがいいかもしれません。ただ、現地の料理が現地の料理の発音を採用するかというと、世界の料理名は、ほとんどそうではありません。民族によって言語学的に発音が異なるのと、文字にした場合に、読み方が違うために、ヨーロッパ言語でも、学術的に野菜や果物の名前でも、同じものでも英語・フランス語・ドイツ語など表記が異なり発音も違います。
外国料理で日本人が良く使い「○○カレー」というう表現も、インドのカレーと名の付く料理がほとんどないのに、日本人にわかりやすいので、インド料理店では、どこでもカレーと付けてます。それがタイカレー・ジャワカレー・・・のように使っています。
インドというう国の名前ですら「ヒンデゥスタン」のHをポルトガル語で発音しない為に、インゥ・・・インドになっただけで、・・・スタンは、ペルシャ系の国に昔着いた名残です。つまり、インド人やインドというう現地の人が使ってなかった意味で、やがて国や民族名になり、そのインドに間違われてインドの付く名前。たとえばアメリカインディアンなどと呼んだわけで、ロシア料理のビーフストロガノフでもビーフは牛肉の意味ではないのに、牛肉(ビーフ)と似ている為に、牛肉料理とほとんどの人が思い込んでいます。
料理名。私も現地名を尊重派なのですが、表記がむずかしい問題です。
これは、大変ありがたい事で、その一つ一つにコメントを寄せていただいた方の様々な経験が、伝わってきます。
まず、タバカはロシア料理だはなくグルジア料理である。といううコメントに関して。
私が働いているロシアレストラン「キエフ」は、ソビエト連邦時代にモスクワよりも古いキエフが京都の姉妹都市の締結を結んだ事によって、「キエフ」の名がつきましたが、52年前にOPENした東京の姉妹店「スンガリー」同様に、「ソビエト連邦」時代の料理店です。「ソビエト連邦」からロシア以外に15の共和国が独立しましたが、現在のロシア連邦内にも20以上の共和国や自治州などがあり、かつての民族籍に登録されたのが104民族。実際登録されなかった民族も含めて約150民族が連邦を構成しており、その居住区は、必ずしも一定地域に密集していません。
私の手元に、ユーラシア大陸(旧ソビエト連邦時代の)民族分布地図があります。長い歴史の中で同じ民族がモザイクのように各地に集落を形成したために、国や地域として分類するのが難しいのが現実です。
また、中国の漢民族。ロシア連邦のロシア人などは、長い歴史の中で様々な混血が繰り返されてきたために、漢の時代の社会に融合した民族が同化して漢民族になり、東スラブ系ロシア人といっても、自称なので、様々な民族が融合しています。
ユーラシア大陸を、様々な民族が西に東に様々な集団を作って大移動したので、同じ民族でもユーラシアの西のほうと東の方に分かれて住んで、それぞれの民族を名乗っています。
たとえば、現在のトルコ共和国以外に、中国のウイグルやロシアのタタール。カザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタンなどがトルコ系なの対して、トルコ系でもトリクメニスタンやアゼルバイジャンは、ペルシャ意識の方が強いのです。
グルジア共和国は、独立した仲間の中で、最もロシア的でない国になりました。
そのグルジア料理に関するご意見ですが、キエフのメニューにも8000年の歴史、ワイン発祥の地としてご紹介しています。タバカは、「キエフ」でも、グルジア・コーカサス料理とされています。他に黒海関が大好きな「ハシュラマ」んど。
また別のコメントでハンガりー料理「パラチンケ」というう私の表記に対して、「パラチンタ」「パラシンケン」とハンガリーやオーストリアで呼ばれているという、現地に長く住んでおられた村井様からの貴重なご遺憾をコメントでいただきました。
私が、学生時代に最初に京大の留学生のハンガリー出身のガル・ティボールにいただいたのが「ハンガリー料理本」です。
現地の事情に詳しい『リンデンバウム』の吉田さんも、様々資料からもハンガリーやオーストリアで発音が違う話を聞いています。ハンガリーの料理ですので、「パラチンタ」と表現するべきなのでしょうが、現地の事情に詳しい吉田シェフに確認お願いします。
尚、私のブログでご案内する料理メニューなどは、基本的に、私が教えていただいた名称を遣っていますが、今回の場合は、
「パラチンタ」のほうがいいかもしれません。ただ、現地の料理が現地の料理の発音を採用するかというと、世界の料理名は、ほとんどそうではありません。民族によって言語学的に発音が異なるのと、文字にした場合に、読み方が違うために、ヨーロッパ言語でも、学術的に野菜や果物の名前でも、同じものでも英語・フランス語・ドイツ語など表記が異なり発音も違います。
外国料理で日本人が良く使い「○○カレー」というう表現も、インドのカレーと名の付く料理がほとんどないのに、日本人にわかりやすいので、インド料理店では、どこでもカレーと付けてます。それがタイカレー・ジャワカレー・・・のように使っています。
インドというう国の名前ですら「ヒンデゥスタン」のHをポルトガル語で発音しない為に、インゥ・・・インドになっただけで、・・・スタンは、ペルシャ系の国に昔着いた名残です。つまり、インド人やインドというう現地の人が使ってなかった意味で、やがて国や民族名になり、そのインドに間違われてインドの付く名前。たとえばアメリカインディアンなどと呼んだわけで、ロシア料理のビーフストロガノフでもビーフは牛肉の意味ではないのに、牛肉(ビーフ)と似ている為に、牛肉料理とほとんどの人が思い込んでいます。
料理名。私も現地名を尊重派なのですが、表記がむずかしい問題です。
Posted by こやまあきゆき at 23:09
│気まぐれカプリ最新情報
この記事へのコメント
こんにちは、再投稿です。
確かに、各国で使用されている言語の発音を「日本語のカタカナで表記する」ことに限界があるという貴説はもっともで私も同感です。
ともあれ実際にそれらの「表記と発音の正否」という問題に関しては、私たち在外邦人(元ですけどね)こそが必ず直面せざるを得ません。
思うに「ba bi bu be bo」と「va vi vu ve vo」の発音に対する日本語表記等をはじめとしても、それらの問題を数え始めたら確かにきりがないでしょう。
ちなみにハンガリー語の発音はウムラウト等々の特例を除いては比較的日本語と発声が近い言語と言われています。
ゆえに、あくまでも「ハンガリー料理」と特定されるのならば、やはり現地の発音により近い「パラチンタ」の方がふさわしいのではないか?と思いコメントをさせていただいた次第です。
唯、勿論それでも限界があるのは重々に承知しております。
一例として御掲載の名称「ガル・ティボール」にしても、カタカナで正しく表記を試みるのであればおそらくは「ガァール・ティボール」になるのでしょうが「ー」にして、カタカナの場合程に伸ばして発音するとハンガリー人の大半は不自然に感じるはずです。
逆に、大半の日本人以外が発音すると難しい音声の代表が「こんにちは」の「ん」です。これは大半の場合「こにちは」になりますから。
他、日本人は「r」と「l」を発音出来ないと度々言われていますが、逆に大半の非日本人は「らりるれろ」の発音が出来ません。
これらの問題は確かに存在します。
しかし前述の様に国名を特定した場合には、やはり可能な限り現地語に近づけるのが国際的な“礼儀”に反しないのではと、これは一種の拙自論でもあります。
ともあれ各国「言葉の差異」は本当に興味深いことで、且つ私は意義ある議論が本来的に好きな質ですので、或いは無用且つ御無礼なる蛇足かと自信を訝りながらも投稿致しました。
悪しからず、です。
確かに、各国で使用されている言語の発音を「日本語のカタカナで表記する」ことに限界があるという貴説はもっともで私も同感です。
ともあれ実際にそれらの「表記と発音の正否」という問題に関しては、私たち在外邦人(元ですけどね)こそが必ず直面せざるを得ません。
思うに「ba bi bu be bo」と「va vi vu ve vo」の発音に対する日本語表記等をはじめとしても、それらの問題を数え始めたら確かにきりがないでしょう。
ちなみにハンガリー語の発音はウムラウト等々の特例を除いては比較的日本語と発声が近い言語と言われています。
ゆえに、あくまでも「ハンガリー料理」と特定されるのならば、やはり現地の発音により近い「パラチンタ」の方がふさわしいのではないか?と思いコメントをさせていただいた次第です。
唯、勿論それでも限界があるのは重々に承知しております。
一例として御掲載の名称「ガル・ティボール」にしても、カタカナで正しく表記を試みるのであればおそらくは「ガァール・ティボール」になるのでしょうが「ー」にして、カタカナの場合程に伸ばして発音するとハンガリー人の大半は不自然に感じるはずです。
逆に、大半の日本人以外が発音すると難しい音声の代表が「こんにちは」の「ん」です。これは大半の場合「こにちは」になりますから。
他、日本人は「r」と「l」を発音出来ないと度々言われていますが、逆に大半の非日本人は「らりるれろ」の発音が出来ません。
これらの問題は確かに存在します。
しかし前述の様に国名を特定した場合には、やはり可能な限り現地語に近づけるのが国際的な“礼儀”に反しないのではと、これは一種の拙自論でもあります。
ともあれ各国「言葉の差異」は本当に興味深いことで、且つ私は意義ある議論が本来的に好きな質ですので、或いは無用且つ御無礼なる蛇足かと自信を訝りながらも投稿致しました。
悪しからず、です。
Posted by ふたつのくに at 2008年11月26日 14:12