エスニック料理店七割倒産
私が書いた「定番にしたい異国料理店」教材研究所刊の巻末に紹介した200店舗の世界の料理が食べられるお店。
移転は数店舗あるが、閉店は少ない。
しかし、エスニックブームが始まった初期に出された京都新聞刊「京都の異国料理店」を、今朝見てみるとすでに7割以上が姿を消している。
幸いその中にあるお店で、現在「京都国際レストランネットワーク」に入っている中核店は、今も人気のお店だが改めて息の長い人気店を
チェックしてみた。
◎スペイン料理「フィゲラス」現在は、京都駅のスバコの2階にあるカウンターのお店も、京都についたとき、京都から帰るときの思い出を語る伝説のフランスの焼き菓子「タルトタタン」をいただけるお店としても人気である。このフランスでも紹介されたお菓子は、「フィゲラス」を生んだオーナーの岡崎にあるフランス料理店で焼かれている。
◎ロシア料理「キエフ」ここでいうロシア料理は広義の130以上の民族で構成されるロシアやスラブ系の最初の国キエフ公国」に由来するために、現在ニュースになっている「ウクライナ」の首都の名前であり、京都市と姉妹都市。ロシア・ウクライナ・グルジアなどの料理がある。
◎カリフォルニア料理「ラホヤ」十塚さんは、スキューバーダイビングで訪れていたカリフォルニアのラホヤが、スペイン・メキシコ時代からの伝統も受け継ぐ街であり、その様々な伝統料理を楽しめるお店を、二条城北側の大宮通り上がるの細い路地に作った。青い玄関が目印。
◎インド料理「サーガル」「ムガール」「ケララ」「アショカ」インド料理のジャンルが1番たくさん残っている。他にもカレー系の「DiDi」なども紹介されている。
◎カントり-ミュージックとケイジャン料理の「ホンキートンク」は、今も変わらない西部劇時代を彷彿させるお店だ。今はインディアンが悪役になったものも多かったせいで、ほとんど作られなくなり、音楽と料理が独り歩きしているだけに、ホンキートンクはまさに世界遺産みたいだ。
◎タイ料理「イーサン」は、タイの北東を意味する。同志社大学の近くにには、エスニック料理店が少なかったので今に残る貴重なお店である。今でこそたくさんのタイ料理店が出来ているが、1番の老舗「デポサワディー」や人気No1の「タムサバイ」が消えて。老舗の生き残り。
◎ブラジルカフェ「カフェジーニョ」ブラジル料理が本格的に食べられるのに、ブラジルコーヒーも激安。悪名でも道楽的なこのお店は、Brazil珈琲好き料理好きにはたまらないお店。しかもカウンターには、商売家のないオーナーに毎日愛に来る人たちが並ぶ。まさにBrazil。
◎メキシコ料理「エルラティーノ」「ビクーニャ」「エルコヨーテ」共に京都でそれぞれタイプが違うメキシコ料理の老舗。ビクーニャには、あの伝説のインカ料理店「森繁」の伝統の味ホワイトシチュー(ホワイトカレー)が生き残っている。共に音楽やダンスの伝統も残る。
この本に紹介されているお店で、場所が移転したりオーナーが変わって店名が変わったお店もほかたくさんあるが、何よりも今の人気カフェ
「さらさ」が、紹介されていること。 ちょうど「ざっくばらん」が「セカンドハウス」を生んだように、多くのお店が展開している。
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