元素を食べる?

こやまあきゆき

2011年01月08日 03:39

最近ハマっている本が、元素の本です。
三条京阪「KYOEN」の北側にある、英国パブ「ピッグ&ホイッスル」の前のバス亭で、5番のバスに乗るつもりが、あまりにも待ち時間があった為に、三条川端の「ブックファースト」に入ったとき、「コンビニ本」コーナーで偶然見つけた本です。

人間が、食事をする基本は、体を維持する為の補給です。

人間も、地球も、ビッグバンで宇宙が出来た時から、ある意味共通の成分を持っているのですが、大地の粘土が主成分の陶芸。この主成分のシリカは、陶器やガラスの主成分です。

人間の体は、水が多いのですが、ガラスなどは水に溶けません。

球が太陽からほど良い距離にあったおかげで、地球に私たちが誕生したのですが、地球の主成分でもあるシリカは、人間には不必要なものなのです。更に、ネオンのように、宇宙に多くても、地球には、少ない元素もあります。

それを考えると、酸素・水素・炭素から鉄まで、人間の体がたくさんの元素を求めるのに、ガラスや陶磁器の主成分は、体には不要な物質だったなんて、実に面白い。なぜなら、その食糧として求めることのない物質を、器として使ってるんですから。

ところで、陶磁器で白濁した釉薬(ある意味完全には熔けないガラス)の成分の硅石は、ワラや竹などにも含まれているシリカです。人間の体には、不要なのに、ワラにはたくさん含まれているので、同じ生き物なのに不思議です。珪藻なども硅石の成分が含まれています。人間の知恵で、焼くとガラス化して解ける雑木灰と解けない藁灰などで、溶け具合や色合いまで調節してきました。ちなみに陶磁器のカラフルな色は成分になっている金属が影響しています。コバルトが紺色とか、銅は赤か緑とか・・・

ちょっと難しかったかもしれませんが、宇宙がビッグバンで誕生して、私たちが暮らす太陽系の惑星地球は、太陽からほど良い距離で回っていおるために、地球の成分の水素や酸素が、水となって地球を取り巻き、その中で循環してくれるおかげで、私たちを含む生物が存在しています。すべての生物が、地球とこの惑星を取り巻く空間の中の様々な循環の中で、お互いに必要なものを取り合って、存在しているのです。

日常不可欠な食事をするというう事も、ある意味その循環の一つではないでしょうか。
なのに、同じ地球の主成分が原料なのに、ガラスや陶磁器の成分のシリカは、人間の体には不要な物質で、

逆に鉄は、究極の元素なのに、あの固い塊になるFeは、人間の血液にも不可欠な物質で、食事でも取らなければなりません。

ガラスも鉄も水に溶けないけれど、鉄は、水に入れると錆びたり(酸化)変化しますが、ガラスは、温度を上げて溶かさない限り水だけでは、変化しません。誰もガラスや陶磁器を食べないでしょうが、まるで砂を噛むような話になってすみませんでした。

去年の暮れから、人間が食べる事の意味を、いろいろ考えているのです。


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