京都インド料理「gautama」は、仏陀の名前

こやまあきゆき

2008年07月07日 23:50

四条通西洞院下がるにある北東インド宮廷料理のお店「gautama」で、¥1000のランチをいただいた。

このお店は、約4年前に神戸の震災で被害を受けた「gautama」が、高槻店に続いて京都に出店したお店と、スタッフの方に教えていただいた。

基本的には、インド北東部で、仏陀(ゴータマ・ブッダ)の俗名から取った「gautama」を名前にしているのは、カジュラホを収めるマハラジャのゴータム一族が、この地の寺院を守ってきた事に由来するという。現在は、ヒンデゥー教・ジャイナー教の寺院群が世界遺産に登録されているカジュラホ。この地の「ホテル・シャンティ」やベルギーの「ゴータムダイヤモンド」など、宝石商として国際的に事業展開しているゴータマ一族が、日本では、現在大阪高槻市芥川と京都の2店舗のインド料理店を経営している。
したがって、インド料理店ではあるが、宝石に関心の深い人にとっても御相談に応じますの案内があった。

以前からインド料理に関しては、ご照会している通り、地域によって様々な違いがあるが、基本的な知識として、もともとこの地に住んでいた様々な民族にたいして、ドゥブダビ系と呼ばれる大変優秀な民族がインド周辺を支配していった。かれらがインダス文明を開いたと考えられるようになっているが、当時は海のシルクロードによって、アフリカから太平洋まで広く交易を行なっていたとされており、アフリカが古くからインド商人の交易地になってきた事も、インドシナや日本の縄文人やアイヌ人更にはアボリジニなどとの関係も現在研究がすすんでいるが、現在のインドに住む中では、タミル人やベンガル人もこのグループに分類されており、古代から大変な学問研究が高度に発達していた。

これに対して、マハラジャに代表される支配階層は、その後に入ってきたインド・アーリアン系の人々。
北部と東部に多く住み、インド全体の支配階層になったが、料理や文化的には、このお店が、典型的なマハラジャ一族によるインド宮廷料理店。ただし、イスラム教徒が多い中で、このお店は、仏陀との関係を大事にしてきているだけに、ヒンデゥー教系の料理店で、ベジタリアン料理も用意されている。

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