世界一カレーが美味しい国はどこ?

こやまあきゆき

2012年07月06日 12:40

昨日テレビで、世界一カレーが美味しい国は?という企画を放送していた。インド パキスタン スリランカ料理店からシェフが参戦し、世界5ヶ国の方が食べ比べ、今回の結果は3人が支持したスリランカ料理2人が支持したパキスタン料理で、スリランカ料理が一番になったが、調理前の5ヶ国の審査員の予想は、全員インドだった。スリランカのシェフが仏教徒なのでマグロを使い、フィンランドやスペインの審査員は、魚大好きとスリランカ料理を支持。更にスリランカのシェフが、辛いカレーとココナッツの甘いカレーを用意して審査員の好みの辛さで食べられるようにしたのも、作戦勝ち。分かりやすい企画で、最後は3人のシェフも握手、審査員も全部美味しいかったと3人のシェフの顔も立てていた。出来れば、勝ち負けよらもお気に入りカレーを捜そう的に、最近の日本の各国料理店に来ていただくか、各国大陸別代表が食べ歩いてお気に入りに入れるか各自チェックするかして、最終的にそれぞれのお気に入りNo.1を決めるか、色んな企画に展開出来る良くできた企画だった。
 番組を見ていてはっきり表現していないが、同じ食文化圏でありながら、国だけでなくヒンデゥー教 イスラム教 仏教がそれぞれ一番信者が多い国なので、牛食べない 豚食べない 四つ足食べないと、宗教的食習慣も違う。宗教には、ユダヤ教のように蹄が割れている動物を食べないとか、ジャイナ教のように殺生を禁じるベジタリアン系や鱗の無い海の幸を食べない宗教もある。 すべての宗教の人々がおなじものを食べ比べるのも難しい。信仰度で戒律をどこまで守るかも個人差があるが。インド周辺国だけ考えれば豚食は、キリスト教徒以外絶望的。
 ただ食文化の目でみると、このエリアのカレーと呼ばれた料理には、本来別の名前がある。また歴史的には、今回のエリアは、バングラデシュ ネパール含めてすべてインド圏になる。元々現在のインドには、インド人はいなかった。使う言語から分類すると、インド北部中心デリー辺りに住む支配民族になったアーリアン系のヒンデゥー語を話す人達が2 憶人 次が南西ボンベイ辺りに住むマラーティ語を話す人々 次がベンガル語を話す人々で、インドの西ベンガルと独立した東ベンガルがバングラデシュ。ネパールには20以上の民族がいるが、支配民族がインド北部から来ているので人口の半数は、古いネパール土着以外のインド系。
 つまりペルシャやポルトガル人がまっけたヒンデゥー シンドが、東インド会社のイギリスが支配して、インド帝国が統一した地域の国名で国民がインド人になったが、アメリカ国民はアメリカ人と同じ。ただインドは、今も昔も地域ごとに言語民族宗教も異なりまた混在している。宗教的には、5憶5千万中83%がヒンデゥー教徒。教科書で東インド会社と習った地域がインドになったので、カリブを西インド諸島と言ってる意味もわかる。最初は東インドと間違ったけど西インド諸島やインディアンになったので、東インド人もインディアンだから、勝手に欧米で使ったまま名前になった。そう考えると、カリブサンドクレオールのカリブカレーも有り。木屋町にアメリカインディアンの像を飾ったインディアンカレーの店があったが、インディアンフードを全部カレーと呼んである日本では、ありだった。
 結局 タイカレー ジャワカレーとか世界のごはんかけ料理を全部カレーにしている日本が、母国でカレーと読んでないから、世界一のカレー王国。
 統一名カレーという日本料理を代表する世界ごはんは、 すき焼き ラーメン 焼き餃子 抹茶アイス アイスコーヒーという。外来食を取り入れて進化させる日本人の国際性の賜物。

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