pound house KYOTOとユーハイム魂

こやまあきゆき

2010年01月18日 23:50

京都下鴨本通りと北大路の交叉点のすぐ北東に「パウンドハウス」 京都」がある。
結婚前後の頃や、娘が近くの学校に入学した頃など以前お店で食べられた頃は、よく家族で行った。
使われているフルーツもきちんとしていて、何よりも良質の生クリームのおかげで、さっぱり美味しく食べられる。
シンプルイズベスト。
この伝統を育てたマダムの味が、今その家族とスタッフのチームワークで、大切に守られている。
今では、販売のみになっているが、今日は久しぶりにそのやさしい本物をいただいた。
溶けるように、口の中に入っていった。
最近、自己主張が多いケーキが増えてきたように思う。
京都もレベルが上ってきたな。という声もよく聞く。

先日NHKの番組でバームクーヘンを日本で最初に広島で紹介し、その後横浜・神戸。2度の世界大戦と関東大震災・神戸震災。様々な苦難の中で、今日全国に広がり、日本で知らない人がないほど定番になった「ユーハイム」のバームクーヘンとこの本物の技術を伝えたカール・ユーハイム夫妻の生涯と戦後この技術を受け継いだ菓子職人達が、「ユーハイム」を創業し、亡き創業者の夫人をドイツから社長に迎えたドキュメントが放送された。私はこういう話は弱いので、すぐに涙が流れてくる。家族で見ていたので、最近「ユーハイム」のバームクーヘン。1年ぐらい食べてなかったなあ。とつぶやいた。
http://www.juchheim.co.jp/juchheim/

昨夜、帰宅すると「ユーハイム」のバームクーヘンやいろんな洋菓子が置いてある。家内と娘がダパ地下までわざわざ買いに行って、一緒に地下で買ったコロッケやカツの箱と並んで、ご飯と残りの豚の炒めたのがラップにくるんであった。
帰宅は深夜2時。まず豚肉とご飯でオムライスを作って玉子かぶせて食べ終わって、箱のコロッケとカツ食べていいものか?娘のお弁当のおかずなのか?バームクーヘン食べようか?

思案しているところへ、次女のカエが登場。
「ユーハイム」ママ買いに行ったんか?」
『ママ、バームクーヘン買うつもりでわざわざ買ってきた。食べるの楽しみにしている』
「・・・これは、先に食べるとまずい。コロッケは?」
『パパに買ったと思うけど、聞いてなかった。』
「・・・もしや、バームクーヘンと同じ、明日の楽しみ?」

まあ、和菓子も会ったのでと、この日は和菓子がデザート。

そして今朝

『なんでコロッケとカツ食べなかったの?朝、パパ食べなかったしって、長女が食べてしまった。』
「で、ユーハイムは?」て聞きたかったのですが、まだ箱が空いてない。
バームクーヘンって、少し日持ちするので、ゆっくり楽しめる宝物みたいなケーキ。

今日、仕事終了間際に「パウンドケーキ」のフレッシュでやさしい味にふれて幸せをかみ締めました。
和菓子・洋菓子・料理の世界。

伝統を受け継ぐと口で言うのは簡単ですが、私と縁続きの「松屋籐兵衛」さんの前野さんの息子さんと語り合った時の事。
「材料も伝統を守っていても、同じものを同じ味で作り続けるのは実にむずかしい。1回限りの美味しいものは、その時の素材で変えられるけれど、父は、毎日同じ味で同じ数きっちり作っている。あんこ丸めて最後に出来る数も毎日同じ。」と言っていたのを思いだした。

シンプル。でも飽きの来ない味。ユーハイムのようにいつまでも受け継がれることを願います。



http://www.juchheim.co.jp/juchheim/

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