年越しうどんと「年明けうどん」

こやまあきゆき

2013年12月28日 15:21

「年越しうどん」皆さんご存知ですか?

今ではすっかり「年越し蕎麦」「年明けうどん」が定番になってしまいました。

元々年越しは旧暦の年越し行事があり、今の暦になって現在の年越しや年明け行事ができました。
ですから、除夜の鐘をつく行事でも大昔からの行事ではありません。

現在の蕎麦は、日本独自の文化ですが、昔は麺で食べていたものではなかったので、蕎麦屋さんもルーツはうどん屋さんです。
江戸中期に蕎麦屋さんが普及するわけですが、麺の技術も元々お寺や宮中で、特別の行事の時に食べられいえいたものなので、
庶民に日常生活とは無縁のものでした。

一方で、食料を粉にして食べる文化は石器時代から縄文時代へと進んでいく中で、米の生産と調理が普及する弥生時代以降も、多くの一般人にとっては、様々な食材を加工する手段として粉にされて、焼いたり茹でたり蒸したりして食べられてきました。

すいとん・団子・切麦の文化、索餅・索麺・素麺文化、ハクタク・ほうとう・ハット・バット文化 様々な文化が麺文化に持ち込まれて新しい技術が導入されてきました。その中から麺が素麺・冷麦・饂飩といった名称で呼ばれるようになり、蕎麦が誕生し、拉麺が誕生しました。

年越しを締めくくり、年明けを迎えるのは特別の日です。
年越しは、体にいいものを食べることで健康を願い、長寿を願う日です。

蕎麦は昔は食糧不足を補う作物であり、一般的な食材ではありませんでしたが、その成分が大変不足しがちなものを多く含んでいることから、江戸時代に製麺されるようになると、健康食として普及することになりました。医食同元は中国漢方などの根源であり、中でも中国の粥やスープに健康食材として広く使われている、クコの実や松の実・生姜などが入った「年越しうどん」は、医食同元の精神から生まれたものです。
年越しが健康長寿を祝う日であり、新年の年明けがお節料理と共に、縁起のいいものを集めた祝いの日であるのは皆さんご存知ですが、昔はうどんが特別の日にだけ食べるものだった時代は、ご飯ではなくうどんと餅が定番でした。日本料理が無形の登録を受けた時代に、改めて石器時代から受け継がれてきた祖先の伝統と原点を振り返っていただきたいと思います。

「年越しうどん」
http://udon.mu/toshikoshiudon

「うどんミュージアム」には、お米を炊くときに加えていただきたい十八穀などもございます。うどんの原点を研究している「おめん」さんが、生産販売に取り組んでおられる古代から遺産ともいうべき十八穀です。古代の食材を使った「赤米うどん」ほかもございます。

美容と健康シリーズは、「わかめうどん」「梅うどん」「もずくうどん」もあります。

透析の方には「塩なきこ」もあります。食べる方には「加須うどん」がおすすめです。だしは半部の薄さです。

健康長寿で良いお年を。

さあ、欧米型料理でお祝いの方は、三条木屋町裏のスペイン料理「セサモ」三条新町のメキシコ料理「エルポニート」今出川川端東のイタリアン「フリーゴ」その近くの路地のチーズとワインの店「アシュクルク」でポリフェノールの多いワインはいかがですか?
ワインに合うパンは、坊城通りのフィンランドパンキートスでどうぞ。妖精の枕にはドライフルーツや木の実が入っています。チーズは南禅寺のアルモニーで。