2006年10月25日
ケニアを愛した神田英の、難民にもらった木の根っこの話
京都には、「アフロ居酒屋 クスクス」というアフリカ料理が楽しめるお店がある。今回ケニアをテーマにしたのは、私が出会った3人のケニアに見せられた男達の話から、神田英の実に印象深い木の根っこの話を紹介しておきたかったからだ。中学時代の同級生重田・国際学生の家時代の同僚栗本そして写真家「神田英」。なぜかアフリカに魅せられた男達と出会ってきた。今一緒に仕事をしているレストランの崎濱料理長も日本大使館の料理人時代にアフリカ勤務を経験している。中でも、『神田英の写真集』は、灼熱大陸の美しい自然や人間・生き物の美しい姿が実に印象深く。私のお気に入りの写真集の一つであるが、やはり私としては1番の関心は食べ物。何が一番おいしかった?と聞いた時。神田の答えは、「木の根っこ」だった。異常気象で多くの人が餓死。国際援助で開かれたキャンプはどこにでもあるものでもない。アフリカを旅するうち、彼自身も餓死の危機に瀕したのかそんな空腹の限界を超えようかという時、食べ物を求めてさ迷い歩く難民達に出くわした。お金など役に立たない。彼らとて食料を求めているのだ。それでも彼らは、これなら食べられるという木の根っこを神田にくれたそうだ。木の根っこといえども彼らには貴重な食料。それは、生きる事への本能がそうさせている食べるという行為の本質に文字通り直面していた窮境のごちそうだったのだろう。もちろんそんな空腹を体験した事のない私が、軽々しく論ずる事ではないのだろうが、神田英の話を、機会があれば是非聞いてみてください。そして機会があれば彼の写真を開いてみてください。そして「クスクス」にいってみましょう。
神田 英:http://www.mirai.ne.jp/~ongaku/kandasuguru.html
アフリカ料理の「クスクス」は、木屋町の三条と四条の間。すぐ発見できます。スワヒリ語でジャンボ(コンキチワ)といいながら入ってみましょう。何も出ません。クスクスは、モロッコ料理として有名です。ケニヤのウガリ他、京都にはケニヤ通はいっぱいいますので、いろいろ検索すると、料理法も紹介しておられます。是非神田さんの写真を見てください。
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Posted by こやまあきゆき at 02:15
│アジア・アフリカ料理